貯蓄性の高いこども保険の利回りは?

子供が生まれたら教育資金準備を始めよう

デフレで物の値段は下がったのに、いまだに上がり続けているもの……。それが教育費だ。高校までは普段のやりくりでなんとか乗り切れる家庭が多いが、その先(大学・短大など)となると簡単にはいかない。私立大学に自宅から通った場合、一年間の平均学生生活費は1,810,200円。

その他にも入学金(283,300円)がかかるので、単純計算しても四年間で7,524,100円かかる。みんな貯蓄や保険を取り崩して、はたまた奨学金や教育ローンを借り入れて、必死の思いで費用を捻出しているのである。大学入学までに、初年度納入金程度の教育資金はせめて貯めておきたいところだが、超低金利時代の今、何で貯めればよいか迷うところだろう。

候補としては、勤務先の(財形貯蓄二般財形) 」、銀行の「自動積立定期預金」、信用金庫の「定期積金 」、郵便局の「教育積立郵便貯金」などかおるが、教育資金作りの王道といえば「こども保険(学資保険)」だ。

残念なことに、元本割れ(払い込んだ保険料総額よりも受取金の合計額のほうが少ない)しているものが多い現状ではあるが、貯蓄性のあるものも探せばあるし、契約者である親が死亡したときに以後の保険料の払い込みが免除になるなど、こども保険ならではのメリットも多い。

元本割れをしていないこども保険には、ソニー生命「5年ごと利差配当付学資保険」、アメリカンファミリー生命「かわいいこどもの保険」、富国生命「学資保険」、住友生命「こどもすくすく保険(貯蓄プラン)」がある。

こども保険の貯蓄性を調べるには、返戻率(学資金等の受取総額÷保険料払込総額×100をもとめるのがイチバンだ。この四社で保険料を比較したところ、親が30歳男性、子が0歳男子のケースで、貯蓄性がもっとも高かっだのはソニー生命「5年ごと利差配当付学資保険」であった。

この保険の場合、その他にも半年払い、年払い、一時払いを取り扱っており、まとめて払えば払うほど貯蓄性は高くなる。また、受け取り方法についても、祝い金をちびちび受け取るよりも、一八歳でまとめてドカンと受け取ったほうが貯蓄率は上がる。

ソニー生命「五年ごと利差配当付学資保険II型」に、「親=30歳男性、子=0歳男子、18歳での満期保険金300万円」で加入したときの保険料は一時払いで2,587,350〇円(返戻率115.958%)、年利換算すると約0.98%となっている。銀行の300万円以上の大口定期預金に10年間預けても、年利0.1928%しか付かない時代である。18年間の長期運用になるが、悪くない水準ではないだろうか。

元本割れしないこども保険の特徴とは

こども保険は子の入学などに合わせて祝金(学資金)や満期学資金が支払われる保険で、保険期間中に契約者である親が死亡した場合は、以後の保険料が免除になる特徴がある。

一般的なこども保険では、子供の医療保障や育英年金( 親が途中で死亡した場合に満期まで毎年支払われる年金)を備えられるようになっている。しかし、元本割れをしていないこども保険には、次に挙げる共通点がある。

①五年ごと利差配当保険である

②保険の対象者である子が死亡した場合の死亡給付金は、それまでに払い込んだ保険料相当額になっている

③育英年金や子供の医療保障は付いていない有配当タイプのことも保険では育英年金や子供の医療保障を取り外しても、返戻率100%を下回るケースが多くなっている。

また、一般的なこども保険は、子供が死亡すると基準保険金額の一定割合(6歳以上の死亡は100%になるものが多い)を死亡給付金として支払うが、それを既払込保険料相当額にすることで死亡保障にかかるコストを低く抑えて、貯蓄性を高めている。

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