生命保険料は「生保標準生命表」を元に算出される

平均余命は、その年齢の人があと何年生きるのかを表したもの

自分と同じ年齢の人があと何年生きるのか、統計的に予測できる表かおる。厚生労働省や社団法人日本アクチュアリー会が作成する「生命表」である。厚生労働省が毎年公表している生命表を「簡易生命表」といい、社団法人日本アクチュアリー会が作成するものを「生保標準生命表」という。

簡易生命表とは、その年の日本国民の死亡状況が今後変化しないと仮定して、それぞれの年齢の人が1年以内に死亡する確率(死亡率)や、平均してあと何年生きられるかという期待値(平均余命)などを指標にしたものである。「平成15年簡易生命表」によると、30歳男性の平均余命は49.23年であった。

つまり、現在30歳の男性は平均すると約79歳まで生きられることになる。ちなみに、「平均寿命」とは0歳時の平均余命のことで、2003年における数値は、「男性78.36年、女性85.33年」となっている。

第二次世界大戦の敗戦から2年後の1947年の平均寿命は「男性50.06年、女性53.96六年」。昔は人生60年といわれたものだが、随分長生きできるようになったものである。医療の進歩と食料・衛生環境の向上、そして戦争のない平和な世界が日本人の命を支えてくれている のだろう。

生命保険の保険料は、社団法人日本アクチュアリー会が作成する「生保標準生命表1996(死亡保険用)」の死亡率(予定死亡率)などをもとに計算する。この生命表は生命保険被保険者の死亡統計をもとに作成された表で、国民を対象にした厚生労働省の「簡易生命表」とは数値が異なるので気をつけよう。

最近話題となっている健康体割引の保険や病気でも加入できる保険はそれぞれ対象となる人の死亡率をさらに細かく分析し開発されている。なお、生命表を使った保険料の計算例は「更新型の保険料、50歳時は50歳時の何倍になる? 」

この計算例のように、年齢ごとの死亡率にあわせて1年単位(保険期間1年)で、保険料と保険金が等しくなるように計算した保険料のことを「自然保険料」と呼ぶ。自然保険料は生命保険の基本であるが、加齢になるにつれて右肩上がりに高くなる死亡率と連動しているので、高齢になればなるほど高額な保険料が必要となってしまう問題があった。そこで考案されたのが「平準保険料」である。死亡率と運用による割引率(予定利率)を組み合わせて保険期間中の保険料を毎年同額になるように平均化している。これは、ほとんどの生保で導入されている払込方式である。

平準保険料で支払うと、保険料払込期間の前半は、後半部分の自然保険料を先払いしていることになるので、過剰に徴収した分を「責任準備金」として、将来の保険金支払いの財源として積み立てることになる。

この責任準備金は、保険を解約したときに支払われる解約返戻金のもとになるお金で、保険会社が破たんしたときの保護の基準となるものである。保険期間が長くなればなるほど、責任準備金として積み立てておくべき金額は多くなることも含めて、平準保険料と責任準備金の関係、覚えておいて損はない。

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